本当にあったキャッシングリボの怖い話!?意外と知らない金利のアレコレ

本当にあったキャッシングリボの怖い話!?意外と知らない金利のアレコレ

クレジットカードのキャッシングは、急に現金が必要な場合などに便利なシステムです。しかし、当然ながらキャッシングは返済が必要な「借金」である以上、利用の仕方を間違えれば恐ろしい事態になることも…。筆者の周りで実際に起きたキャッシングリボのエピソードと、意外に理解されていない「金利」の知識をまとめました。

一括払いでも利息は発生する

キャッシングの支払い方法の一種である「リボ払い」(=リボルビング払い)とはどのような返済方法でしょうか。年利15%で10万円を借り入れた場合を例にとって、「一括払い」と比較してみます(なお、説明をわかりやすくするために、文中で数字を簡略化することがあります)。

まず一括払いの場合は、借りた翌月に10万円を完済することになります。もちろん利息はかかりますが、この場合は1年で15%かかるところを1ヶ月で返しているので、月あたりの利息(=月利)は15%×1/12=1.25%となります。

すなわち、返済に当たって支払いことになる利息の額は、100000×0.0125=1250円です。

合計で10万1250円を支払うことになるわけです。

リボ払いは何が違うの?

これを踏まえて、本題のリボ払いの話に入ります。リボ払いは、借りている金額の全体に対して、毎月一定の額を返済していく制度です。これが一般的な説明ですが、これだけではどういう制度なのかイメージがつきにくいかもしれませんね。

金融機関などでは、「毎月同じだけの額を返済するので、無理なく返済を進めることができる便利な制度」などといった謳い文句でリボ払いが推奨されていることが多いです。しかし、「金融機関が推奨する」ということは、貸し付ける金融機関の側にメリットがある、つまり利用者が損をする仕組みになっているということです。

では、一括払いと比べて具体的にどのような違いがあるのでしょうか。リボ払いと一括払いを隔てる最大のポイントは、「一定額を返済した後に、また新たな利息が発生する」ということです。先ほどと同じ例で考えてみます。

10万円を借り入れて、月々1万円ずつ返済するプランを選択したと仮定します。この場合、発生する利息は一括払いのケースと同じで1250円ではありません。最初の月に1万円を支払った場合、残った9万円に利息の1250円が加わり、翌月からは「9万1250円」に対して新たな利息が加わっていくのです。

言い換えれば、「10万円を利息も含めて一括払いで返済し、そのタイミングで即座に9万1250円を借りる」のと同じことです。この図式をイメージすると、リボ払いによる返済のデメリットが理解しやすいと思います。

上記の例で同じ返済方法を繰り返すと、翌月にまた1万円を返済した場合、残った「8万1250円」に対して新たな利息(91250×0.0125=1141)が加わり、翌月の残高は「8万2391円」となります。ここで発生した1141円の利息は、一括払いで返済すれば発生しなかったはずの借金です。

このようにして、本来は払わなくて良かったはずの利息が毎月のように発生していき借金が膨らんでいく、これがリボ払いの恐ろしさです。リボルビングは、英語で「回転」という意味です。斜面を回転して転がり落ちる雪だるまのように、借金が膨れ上がっていくわけですね。

さらに、実際には借金の額が増え続けているにも関わらず、毎月一定の額を支払い続けているため、自分の支払っている借金の額をイメージしにくくなるのがリボ払いの最大の特徴です。雪だるまの雪を取り除き続けることに夢中になっていると、雪だるまが大きくなっていることに気づかないのです。

本当にあったリボ払いの怖い話Aさん(学生)の場合

ここからは、筆者が実際に聞いたリボ払いの体験談をご紹介します。Aさんは学生時代、学費などにあてるために20万円をキャッシングで借り入れました。バイトで生活費を稼ぎながら生活を送っていたため、なかなかすぐには返済できず、月々5000円の返済でリボ払いをすることに。

月々の生活費をやりくりしながら、なんとか返済を続けたAさん。支払いが終わった頃には、既に大学を卒業して就職しており、最初に借金をした時期から5年近くが経っていました。後から自分の支払った額を計算してみると、なんとAさんは28万円近くの支払いをしていたそうです。

Aさんが借り入れたのは年利15%のカードローンで、ごく一般的に利用されている大手の会社のものです。それでも、金利が積もりに積もって最終的には8万円近くの利息を支払うことになっていたのでした。月々5000円という小額の支払いだったので、返済それ自体は生活費を節約することで続けられていたのですが、同じ返済をずっと繰り返すなかで、Aさんは自分の返済額が膨れ上がっていることに気づかなかったそうです。

自分でも気づかないうちに借金が増えているという、リボ払いの特徴と恐ろしさを象徴する例ですね。

本当にあったリボ払いの怖い話Bさん(フリーター)の場合

フリーターのBさんは、生活費の足しにするため、キャッシングを利用していました。始めは収入が少ない月に1万~2万円を借り入れる程度だったので、返済も主に一括払いで、なんとか早めにできていました。しかし、そうした生活を1年ほど続けていると、今度は会社の都合などで思うように仕事が入れられなくなり、収入が安定しなくなると、借り入れる金額は増えていき、ついに上限の30万円まで達しました。

そこからは返済方法もリボ払いに切り替えざるを得なくなりましたが、それでもすぐに月々の返済が滞ってしまいました。困ったBさんは、支払いのために別のカード会社から借り入れを行うようになりました。借金を支払うために別の会社から借金をするという方法、いわゆる「多重債務」は、返済に困った人が陥りがちなパターンですが、こうなるとまず完済は見込めません。

結局Bさんは、法的に破産の手続きをとる羽目になったそうです。

キャッシングは計画的に

キャッシングリボは、どうしても現金が必要になったときのための手段ですが、基本的におすすめできません。それでも利用する場合は、月々の返済額を多めにすることや繰り上げ返済をする方法が有効です。そうすれば金利負担が少なくなります。

見かけ上は小額の返済を繰り返しているだけのようでも、見えないところで借金の額は大きくなっているのです。苦しいときに損を重ねないように、返済の方法は慎重に考えることが大切ですね。